平成30年7月8日 津保川の氾濫


記録的な大雨により富野地区では7日夜から8日未明にかけて、津保川で水があふれ、住宅が浸水したり道路が冠水したりする大きな被害が出ました。

この災害を後世に伝えるための記録を残します。

平成30年7月豪雨災害の概要

平成30年7月豪雨では、6月28日以降、梅雨前線が日本付近に停滞し、また台風7号が

北上して日本付近に温かく非常に湿った空気が供給され続け、台風7号や梅雨前線の影響によ

って大雨となりやすい状態が続き、西日本を中心に広い範囲で記録的な大雨となった。

関市では、板取地域において48時間降水量が 492mm となり全国で16番目、72時間降

水量は 742 m m と全国で8番目に多くなり、6月28日0時から7月8日24時までの総降水

量は、全国で10番目に多い 1,161mm に達した。また板取地域では、最大24時間降水量と

最大 48時間降水量が観測史上1位を記録する大雨が降り、7月6日午後4時に土砂災害警戒

情報が発令され、板取地域に避難指示を発令し警戒にあたった。

7月5日午前1時15分に発令された大雨警報(土砂災害)は、8日の午後5時まで解除さ

れず、7日午後0時50分には市内全域に大雨特別警報が発表された。その後、長良川及び武

儀川の河川水位が上昇したため、長良川沿いの自治会や、武芸川地域の一部の自治会に対し、

避難情報を発令し避難を呼びかけた。

そして、7月8日午前1時15分に武儀地域の富之保地区、下之保地区で

1 時間に約 100 mmとなる記録的短時間大雨情報が出され、同日午前1時過ぎ頃から本市の東地域を流れる津保川

の水位が急上昇した結果、上之保地域、武儀地域、富野 地区 で氾濫し、上之保地域でおひとり

の尊い命が失われ、市内各地域で多くの家屋や倉庫、店舗、事業所等で床上浸水などの被害が

発生したほか、車や家財道具などが水没する被害も発生した。また、道路や河川、橋梁、上下

水道施設、公共施設などのほか、農地・農業施設なども被災し、市民生活に大きく影響を及ぼ

す事態となった。


自治会別の状況

自治会名 床上浸水 床下浸水
上日立 7 12
下日立 10 2 12
坊寺 6 8 19
本郷 2 17 19
中央 1 4 5
古野 4 2 6
上大野 18

21
46

43

89

下日立地区の状況



本郷地区


上大野地区


ボランティアの皆さんの活動